バーチャルオフィスを申し込む際は、本人確認や利用目的などを確認する審査があります。
「開業したばかりでも契約できる?」「売上や年収も調べられる?」「どんな場合に断られる?」と不安に感じている方もいるでしょう。
審査基準は運営会社によって異なり、詳細を公開していないサービスがある一方、申し込み前に確認できる条件や、書類の不備など自分で防げるポイントもあります。
本記事では、バーチャルオフィスで審査が行われる理由や主な確認内容、契約できない可能性があるケースを紹介するので、参考にしてみてください。
編集長審査基準そのものを予想するより、必要書類や利用条件を確認してから申し込むほうが確実です。
- バーチャルオフィスで審査が行われる理由
- 申し込み時に確認される主な内容
- 審査で契約できない可能性があるケース
- 審査前に準備・確認しておきたいこと
6つの質問に答えると、重視する条件に合いやすいサービスを5社から判定します。
※診断結果は、各社の公開情報をもとにした選択の目安です。料金・対応サービス・キャンペーン等は変更される場合があるため、申し込み前に各サービスの案内で最新情報をご確認ください。
バーチャルオフィスは申し込み時に審査がある


バーチャルオフィスは、申し込めば誰でも利用できるわけではありません。多くのサービスでは、利用開始前に本人確認や申込内容の確認などが行われます。
審査の基準や確認方法は運営会社によって異なり、詳細を公開していない場合もあります。そのため、「この条件なら必ず通る」と判断することはできません。
また、バーチャルオフィスの審査は、銀行の融資審査とは目的が異なります。申し込む際は審査の厳しさを気にするだけでなく、本人確認に必要な書類や利用条件を確認しておきましょう。



審査基準が公開されていない以上、「通りやすいサービス」を探すより、申込内容に不備がないよう準備することが大切です。
バーチャルオフィスではなぜ審査が行われる?


バーチャルオフィスの審査には、契約者の本人確認を行い、提供する住所が不正に利用されるのを防ぐ目的があります。
ただし、法令に基づく取引時確認と、運営会社が独自に行う利用可否の審査は同じものではありません。各社の審査基準まで法律で一律に決められているわけではない点には注意が必要です。
本人確認が必要になる
郵便物の受け取りや転送を行うサービスのうち、犯罪収益移転防止法上の郵便物受取サービスに該当する事業者には、契約時の取引時確認が義務付けられています。
本人確認書類を使って申込者の情報を確かめるほか、取引目的などが確認対象になる場合もあります。
必要な書類や確認方法はサービスによって異なるため、申し込み前に確認しておくと安心です。
住所の不正利用を防ぐため
バーチャルオフィスの住所が、詐欺や違法な取引などに使われないようにすることも審査の目的です。
警察庁の「令和7年犯罪収益移転危険度調査書」では、郵便物受取サービスが特殊詐欺などで悪用された実態や、架空名義による契約などが危険度を高める要因として示されています。
そのため、申込時には事業内容や住所の利用目的などについて確認を受ける場合があります。内容によっては追加確認が行われたり、利用を断られたりする可能性もあるため、申告内容は正確に記載しましょう。



本人確認と各社独自の審査を分けて考えると、申し込み前に何を準備すべきか整理できます。
バーチャルオフィスの審査では何を確認される?


審査では、申込者の本人情報だけでなく、事業内容や住所の利用目的なども確認される場合があります。
確認項目はサービスによって異なるため、すべてのバーチャルオフィスで同じ審査が行われるわけではありません。申し込み前に主な確認内容を把握し、必要な情報を正確に準備しておきましょう。
申込者の本人情報
審査では、氏名や現住所などの申込情報と、本人確認書類の内容が一致しているかが確認対象です。
たとえば、入力した住所と本人確認書類の住所が異なる場合や、建物名・部屋番号が抜けている場合は、再確認や追加の手続きが必要になることがあります。
申し込み前に、氏名や住所が本人確認書類の表記と合っているか照らし合わせておきましょう。
事業内容と利用目的
審査では、どのような事業を行うのか、バーチャルオフィスの住所を何に使うのかを確認される場合があります。
事業内容が分かりにくかったり、申告した利用目的とサービスの利用条件が合わなかったりすると、追加の説明を求められることもあります。
申し込みフォームには「コンサルティング」「ネット販売」などの大まかな表現だけで済ませず、実際に提供する商品やサービスが伝わるよう具体的に記載しましょう。住所を法人登記やWebサイトへの掲載などに使う予定がある場合は、その用途も正確に申告することが大切です。
法人で申し込む場合の会社情報
法人名義で申し込む場合は、会社の基本情報や代表者情報も確認対象です。
主に確認されるのは、法人名、本店所在地、代表者名、事業内容などで、提出書類と申込情報に違いがあると、追加の確認を求められることがあります。
設立直後の法人でも利用できるサービスはあります。ただし、必要書類や確認方法は各社で異なるため、法人契約の条件を申し込み前に確認しておきましょう。
必要書類を詳しく確認したい方は、バーチャルオフィスの必要書類を個人・法人別にまとめた記事も参考にしてみてください。



審査では「何をしている人なのか」「住所を何に使うのか」が伝わるよう、申込情報を正確に確認しておきましょう。
バーチャルオフィスの審査に通らない可能性があるケース


審査基準は各社で異なり、詳細を公開していないサービスもあるため、「この条件なら必ず審査に落ちる」とは言い切れません。
ただし、申込情報と本人確認書類が一致していない場合や、必要書類に不備がある場合などは、手続きが進まない原因になります。また、事業内容や住所の利用目的がサービスの利用条件に合わなければ、契約を断られる可能性もあります。
申し込み前に確認できるポイントから、順番に見ていきましょう。
申し込み内容と本人確認情報が一致していない
氏名や住所などの申込情報と本人確認書類の内容が一致していない場合は、審査や本人確認が進まない原因の一つです。
たとえば、引っ越し後に本人確認書類の住所を変更していないケースや、マンション名・部屋番号を省略して入力したケースでは、情報の確認や修正が必要になることがあります。
申し込みフォームへ入力する氏名や住所は、本人確認書類の表記と照らし合わせておきましょう。
必要な書類に不足や不備がある
本人確認書類など、申し込みに必要な書類がそろっていない場合も手続きが止まる原因です。
提出した画像が不鮮明だったり、有効期限が切れていたりすると、再提出を求められることがあります。法人契約では、個人契約とは別の書類が必要になる場合もあるため注意が必要です。
何を提出するかはサービスや契約形態によって異なります。申し込み前に必要書類を確認し、有効期限や記載内容までチェックしておきましょう。
事業内容や住所の利用目的が規約に合わない
バーチャルオフィスでは、サービスごとに利用できる事業や住所の用途が定められています。
たとえば、事業内容が利用規約で禁止されている場合や、申し込み時に申告した目的とは異なる使い方を予定している場合、契約を断られる可能性があります。利用できない業種や用途は各社で異なるため、一律には判断できません。
法人登記やWebサイトへの住所掲載など、利用したい用途が決まっているなら、申し込み前に対応範囲と利用規約を確認しておきましょう。
申告内容に虚偽や確認できない点がある
申し込み時の情報に事実と異なる内容が含まれていたり、事業内容や利用目的を確認できなかったりすると、追加確認や契約不可となる可能性があります。
審査では、申込者がどのような事業を行い、借りた住所を何に使うのかも確認材料の一つです。実際の事業内容を曖昧にしたり、利用目的と異なる説明をしたりするのは避けましょう。
審査を通すために内容をよく見せる必要はありません。現在の事業内容や利用予定を、事実に沿って具体的に記載することが大切です。



契約できない理由を推測するより、申込情報・必要書類・利用規約の3点を確認するほうが現実的です。
審査をスムーズに進めるため申し込み前に確認したいこと


審査基準そのものを変えることはできませんが、申込内容の不備や確認不足は事前に減らせます。
とくに確認しておきたいのは、本人確認書類と入力内容の一致、事業内容の説明、住所を使いたい用途がサービスの対象になっているかの3点です。
申し込み後の修正や再提出を避けるためにも、必要な情報をそろえてから手続きを始めましょう。
申し込み前に確認
バーチャルオフィス申し込み前チェックリスト
審査を受ける前に、書類や申込内容に漏れがないか確認してみましょう。 チェックが付かない項目があれば、申し込み前に見直しておくと安心です。
※このチェックリストは審査通過を保証するものではありません。 確認内容や必要書類、審査基準はサービスによって異なるため、申し込み前に利用するサービスの最新情報を確認してください。
本人確認書類と入力内容をそろえる
申し込みフォームへ入力する氏名や住所は、本人確認書類の表記とそろえておきましょう。
住所変更後の書き換えが済んでいない場合や、建物名・部屋番号を省略した場合は、追加確認や修正が必要になることがあります。入力後は、誤字や数字の間違いがないか見直すことも大切です。
法人で申し込む場合は、会社情報と代表者情報についても提出書類と照らし合わせておくと、確認の手戻りを減らせます。
事業内容を具体的に説明できるようにする
申し込み時に事業内容を入力する場合は、「コンサルティング」「ネット販売」などの大まかな業種名だけで終わらせず、実際に何を提供しているのか分かるように記載しましょう。
たとえばネット販売なら、取り扱う商品や販売方法まで簡潔に説明すると、事業の実態が伝わりやすくなります。
開業前で実績がない場合も、予定している事業内容や住所の利用目的を事実に沿って整理しておくことが大切です。審査を意識して内容をよく見せるのではなく、確認されたときに具体的に説明できる状態にしておきましょう。
利用予定の用途がサービスの対象か確認する
バーチャルオフィスの住所を何に使いたいのか、申し込み前に整理しておきましょう。
法人登記、郵便物の受け取り、Webサイトへの住所掲載など、対応範囲はサービスやプランによって異なります。契約後に「使いたい用途に対応していなかった」と分かると、住所を用意し直さなければならないこともあります。
とくに法人登記や郵便物転送を予定している場合は、希望する用途が契約するプランに含まれているか確認が必要です。料金だけで選ばず、住所をどこで使う予定なのかを基準にサービスを比較してみてください。
審査条件だけでなく、法人登記や郵便物転送など、自分が必要とする用途に対応しているかも確認しておきたいところです。
どのバーチャルオフィスが合うか迷ったら、用途や希望条件から比較してみてください。
おすすめバーチャルオフィス比較表



おすすめのバーチャルオフィスを一覧表にまとめました。
バーチャルオフィスは料金プランのほか、郵便物転送の頻度や法人登記の可否で迷うことがあります。
まだ候補が定まっていない段階では、自分の事業スタイルにマッチするのか、しっかり比較検討しましょう。
※下記のサービス名をクリックすると、紹介記事へ移動します。
| サービス | 月額料金 | 法人登記 | 郵便物転送 | 電話転送 | 電話秘書代行 | FAX | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
GMOオフィスサポート | 660円〜 | ※転送ありプラン | ※月1・隔週・週1転送プラン | 料金を抑えて事業用住所を用意したい人 | |||
DMMバーチャルオフィス | 660円〜 | ※ベーシックプラン | ※週1回 ミニマムは受取対象に制限あり | ※固定電話セットは 新規受付終了 | ※AI秘書オプション | 低コストで住所を使いたい人 | |
レゾナンス | 990円〜 | ※月1・週1回、写真通知あり | ※オプション | ※オプション | ※オプション | 法人登記や都心住所を低コストで使いたい人 | |
NAWABARI | 1,100円〜 | ※ビジネスプラン | ※週1回、写真確認あり | ※オプション | ※オプション | ※オプション | ネットショップ・複数屋号・プレゼント受取などに使いたい人 |
ワンストップビジネスセンター | 5,280円〜 | ※全プラン | ※全プラン週1回転送込み | ※ビジネスプラン以上 | ※プレミアムプラン | ※ビジネスプラン以上 | 郵便物転送・会議室・電話対応まで考えたい人 |
※料金・対応プラン・オプション内容は変更される場合があります。申し込み前に、各サービスの料金プランと利用条件を確認してください。
※郵便物転送の送料・手数料込みは、各社の条件内での対応です。サイズや重量、スポット転送、宅配物などは別料金になる場合があります。
6つの質問に答えると、重視する条件に合いやすいサービスを5社から判定します。
※診断結果は、各社の公開情報をもとにした選択の目安です。料金・対応サービス・キャンペーン等は変更される場合があるため、申し込み前に各サービスの案内で最新情報をご確認ください。
バーチャルオフィスの審査にはどのくらいかかる?


審査にかかる時間はサービスによって異なります。早ければ当日中に手続きが進む場合もありますが、数営業日かかるケースもあるため、一律の日数では判断できません。
申し込みの時間帯や混雑状況、提出書類の不備、追加確認の有無によっても利用開始までの期間は変わります。
急いで住所を用意したい場合は、「審査に何日かかるか」だけでなく、本人確認や支払いを含めていつから住所を使えるのかまで確認しておきましょう。



開業日や登記日が決まっている場合は、余裕を持って申し込んでおくと予定を組んでおきましょう。
バーチャルオフィスの審査に関するよくある質問
- 開業前でもバーチャルオフィスの審査を受けられますか?
-
開業前でも申し込めるサービスはあります。
ただし、事業内容や利用目的の確認を求められる場合があるため、これから始める事業について具体的に説明できるよう準備しておきましょう。必要書類や申込条件はサービスごとに異なるので、契約前の確認も必要です。
- 個人事業主でも審査を受けられますか?
-
個人事業主でも申し込めるバーチャルオフィスはあります。
法人ではないことを理由に一律で利用できないわけではありません。ただし、本人確認や事業内容、住所の利用目的などは確認されるため、必要な情報を正確に申告しましょう。
開業前や開業直後の場合は、事業内容を具体的に説明できるよう準備しておくと安心です。
- 売上や年収が少ないと審査に落ちますか?
-
売上や年収が少ないことだけで審査に落ちるとは一概にいえません。
審査基準はサービスごとに異なり、売上や年収をどのように扱うかまで公開していない事業者もあります。
収入の多さだけを気にするより、本人確認書類や申込情報を正しくそろえ、事業内容と住所の利用目的を具体的に説明できるよう準備しておきましょう。
- 審査に落ちた理由は教えてもらえますか?
-
審査に通らなかった理由を開示していないバーチャルオフィスもあります。
その場合、契約できなかった具体的な理由は確認できません。再度申し込む場合は、本人確認書類の不備や申込情報の誤りがないか確認し、事業内容や利用目的を正確に記載できているか見直してみてください。
- バーチャルオフィスの審査と法人口座の審査は同じですか?
-
同じではありません。
バーチャルオフィスの審査は、その住所やサービスを利用できるかを運営会社が確認するものです。一方、法人口座の開設審査は、銀行などの金融機関が独自の基準で行います。
そのため、バーチャルオフィスを契約できたからといって、法人口座も必ず開設できるわけではありません。
法人口座については、バーチャルオフィスを利用した場合の法人口座審査について解説した記事で詳しく確認できます。
審査基準より、申し込み内容と利用条件を確認しよう
バーチャルオフィスの審査基準は各社で異なり、詳しい内容を公開していないサービスもあります。
そのため、審査に通る条件を予想するより、本人確認書類と申込情報をそろえ、事業内容や住所の利用目的を正確に伝えることが大切です。あわせて、法人登記や郵便物転送など、自分が使いたい用途に対応しているかも確認しておきましょう。
条件に合うサービスが分からない場合は、料金だけでなく、利用できる住所の用途や契約条件まで比較して選んでみてください。



審査の通りやすさだけで選ぶのではなく、自分の事業内容と用途に合うサービスかどうかを基準に選びましょう。









